福岡市中央区で事業を営み、会社の着実な成長を目指す経営者の皆様へ。
毎月手元に届く「月次試算表」。それは、税務申告のためだけに存在する、過去の数字をまとめた書類だと思っていませんか?
もしそうであれば、非常にもったいないことです。
月次試算表は、正しく読み解くことで、会社の健康状態を正確に把握し、未来の成長戦略を描くための「経営の羅針盤」へと変わります。
この記事では、福岡市中央区で多くの企業の成長を支援してきた私たち武久税理士事務所が、月次試算表の基本的な見方から一歩踏み込み、具体的な改善事例や、成長企業の経営者が実践している財務的な視点まで、分かりやすく解説します。
月次試算表は「過去の記録」ではなく「未来を決めるためのダッシュボード」。
数字の背景を読み解けば、明日の打ち手が見えてきます。
【実践事例】あなたの会社はどちらのタイプ? 月次試算表から行動はこう変わる
ケーススタディ1:飲食業(福岡市中央区)「売上は好調なのに、なぜか利益が残らない…」
状況:新規顧客も増え、月商500万円を達成。
しかし、月末の預金残高はいつも心許ない。
月次試算表での発見:
・売上総利益率(粗利率)の悪化:前月比で売上は10%増えたものの、粗利率は5%低下。
詳しく見ると、特定の人気メニューに使用する食材原価の高騰が原因だと判明した。
・労働分配率の上昇:売上増に伴いアルバイトを増員したが、シフト管理が最適化されておらず、売上に対して人件費が過大になっていた。
具体的な改善アクション:
・原価率の高いメニューの価格改定、またはポーションの見直しを検討。
・仕入先との価格交渉を、実際のデータに基づいて実施。
・時間帯ごとの売上データを分析し、無駄のない最適な人員配置に見直す。
結果:翌月には粗利率が改善し、営業利益が15%向上。
キャッシュフローに明確な余裕が生まれた。
ケーススタディ2:IT・Web制作業「常に忙しいが、どの案件が本当に儲かっているのか不明確」
状況:複数のプロジェクトが常に稼働し、社員は多忙を極めている。
しかし、会社全体としての利益は伸び悩んでいる。
月次試算表での発見:
・勘定科目「外注費」の突出:特定のプロジェクトで、想定以上の修正依頼が重なり、外部パートナーへの支払いがかさんでいることが分かった。
・プロジェクト別の採算管理の欠如:月次試算表の数字だけでは、どのプロジェクトが赤字の原因かまでは特定できなかった。
具体的な改善アクション:
・クラウド会計とプロジェクト管理ツールを連携。
案件ごとに工数(人件費)と外注費を入力し、プロジェクト単位での利益を可視化する体制を構築。
・採算が合わない案件(特に修正回数が多いクライアント)の受注基準や契約内容を見直す。
・利益率の高い案件に営業リソースを集中投下する。
結果:不採算案件から撤退し、高収益案件に注力したことで、社員の残業時間を削減しつつ、営業利益率は2ヶ月で8%改善した。
会社のステージを上げる経営者が見ている「3つの財務視点」
視点1:損益分岐点分析|「守り」と「攻め」の基準値を把握する
損益分岐点とは、費用と収益がちょうどゼロになる売上高のことです。
自社の損益分岐点を知ることで、「今月、最低限達成すべき売上はいくらか?」という守りの経営目標が明確になります。
同時に、「利益をあと100万円上乗せするには、いくら売上を伸ばせば良いか?」といった攻めの目標設定も可能になります。
「今月は15日時点で損益分岐点を超えた。ここからはすべて利益になる。キャンペーンを打って一気に攻めよう」といった戦略的な意思決定ができるようになります。
視点2:キャッシュフロー経営|「利益」と「現金」の違いを理解する
会計上の利益と手元の現金の動きは必ずしも一致しません。
売掛金の回収サイトが長い、在庫が多い、設備投資が多い場合など、「黒字なのに現金がない(黒字倒産)」のリスクが高まります。
月次試算表と資金繰り表をチェックすることで、「来月の税金支払い」「3ヶ月後の支払い」などの現金動きを予測し、先手を打つことができます。
視点3:分配と投資のバランス|稼いだ利益の最適な使い道を考える
会社が生み出した利益(付加価値)は、社員への給与、会社内部への留保、未来への投資に分配されます。
このバランス感覚こそが経営の舵取りそのものです。
月次試算表を通じて利益構造を把握することで、根拠ある意思決定が可能になります。
クラウド会計は、経営判断を「迅速」かつ「的確」にするツール
「これらの分析を毎月行うのは、正直大変だ…」
そう思われたかもしれません。
ここで強力な武器となるのが、freeeやマネーフォワードに代表されるクラウド会計ソフトです。
クラウド会計を導入することで、銀行口座やクレジットカードのデータが自動で取り込まれ、日々の経営状況がリアルタイムで可視化されます。
これにより、これまで述べたような分析も少ない労力でタイムリーに行えるようになります。
私たち武久税理士事務所はクラウド会計に特化し、「未来の戦略立案」に時間を使えるよう全力でサポートしています。
福岡市中央区で、共に未来を創る税理士をお探しなら
私たち武久税理士事務所は、単なる記帳代行や税務申告を行うだけの事務所ではありません。
月次試算表という客観的な数字を基に、お客様の会社の「社外CFO(最高財務責任者)」として、資金調達・投資判断・事業計画策定まで踏み込み、企業の成長ステージを共に駆け上がるパートナーです。
自社の現状を数字で把握したい。
戦略的な意思決定を行いたい。
融資や事業拡大に向けて、説得力のある計画を作りたい。
このような想いをお持ちの経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。
初回相談は無料です。
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