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上半期が赤字でも諦めない!銀行評価を下げないための「中間試算表」作成とリカバリー策

2026.08.24

事業年度の折り返し地点となる「上半期」の終了。
経営者の皆様にとって、このタイミングで自社の現状を把握するための「中間試算表」を作成し、数字と向き合うことは非常に重要です。

しかし、もしその中間試算表の最終的な数字が「赤字」だった場合、
「このままでは銀行からの評価が下がってしまうのではないか?」
「下半期の資金繰りのための追加融資が断られるかもしれない…」
と、不安に感じる経営者様も多いことでしょう。

結論から申し上げますと、「上半期が赤字=即座に銀行の融資がストップする」というわけではありません。
銀行が本当に警戒するのは、赤字そのものよりも「赤字の原因を経営者が把握しておらず、対策も打っていないこと」です。
この記事では、福岡市で多くの企業の財務をサポートする武久税理士事務所が、銀行評価を下げないための「精度の高い中間試算表」の作り方と、赤字からの具体的なリカバリー策を解説します。

赤字=即融資ストップではない!銀行が「赤字」をどう見ているか

決算書や試算表を見るプロである銀行の融資担当者は、単に「黒字か、赤字か」という結果の数字だけを見ているわけではありません。
その赤字の「中身(質)」を冷静に分析しています。

「良い赤字」と「悪い赤字」の違い

銀行は赤字を大きく2つに分けて考えます。
一つは、将来の売上を作るための設備投資、人材採用、広告宣伝などに先行して資金を投じた結果としての一時的な「良い赤字(前向きな赤字)」です。計画性があり、将来の回収見込みが説明できれば、銀行評価が下がることはありません。

もう一つが、本業の売上不振や、原材料費・固定費の高騰を価格転嫁できずにズルズルと利益が削られている「悪い赤字(慢性的な赤字)」です。この場合、本業の儲けを示す「営業利益」がマイナスになっており、銀行の警戒度は一気に跳ね上がります。

⚠️ 銀行が最も嫌うのは「理由が説明できない赤字」

さらに最悪なのが、融資担当者に「なぜ上半期は赤字になったのですか?」と聞かれた際、社長自身が「いや、なぜかお金が残らなくて…」と原因を答えられないケースです。
自社の財務状況を把握していない経営者(=ドンブリ勘定の経営)と見なされ、「この会社にお金を貸しても、正しく使われず返ってこないだろう」という致命的な評価を下されてしまいます。

銀行評価を死守する武器「精度の高い中間試算表」の作り方

上半期の赤字をネガティブな評価に繋げないためには、銀行を納得させるための「精度の高い中間試算表」を税理士と共に作成し、自ら説明に行く姿勢が必要です。

月次決算の「スピード」がそのまま社長の信用になる

試算表を銀行に提出する際、その「スピード」が大きく評価に影響します。
上半期が終わってから3ヶ月も経ってようやく中間試算表が出てくる会社と、翌月の10日にはピタリと数字が締まっている会社。銀行がどちらを「管理能力が高い(信用できる)」と判断するかは明白です。
月次決算の早さは、そのまま経営者の信用力に直結します。クラウド会計などを導入し、常に最新の数字が出せる体制を整えることが、最大の銀行対策となります。

「税金対策」だけの試算表はNG。銀行目線で数値を整える

税理士が作る試算表は、どうしても「税金を減らすこと」に重きが置かれがちです。
しかし、融資を受けるための試算表は「銀行目線(財務の健全性)」で整えられている必要があります。例えば、以下のような勘定科目は銀行から厳しくチェックされます。

  • 役員貸付金・仮払金: 会社のお金を社長が私的に流用していると疑われる「最悪の勘定科目」です。中間試算表の段階でこれらの残高を整理(相殺や返済)しておく必要があります。
  • 過大な在庫(棚卸資産): 利益を操作するための「架空在庫」や、売れない「不良在庫」が計上されていないかチェックされます。

このように、単なる数字の集計ではなく、「銀行から突っ込まれるポイント」を事前にクリアにした試算表を作れるかどうかが、税理士の腕の見せ所です。

上半期の赤字からV字回復!融資を通すための3つのリカバリー策

精度の高い中間試算表が完成したら、次はその赤字を挽回し、銀行からの支援(融資)を引き出すための具体的なリカバリー策を提示します。

💡 リカバリー策①:要因分析と「具体的な改善策」をセットで提示

試算表をただ提出するだけでなく、A4用紙1枚で構いませんので「なぜ赤字になったのか(要因)」と「下半期はどうやって黒字化するのか(改善策)」をまとめた資料を添付しましょう。
「人件費が高騰したから赤字になった」ではなく、「人件費が高騰したため、下半期からは不採算事業を縮小し、利益率の高い〇〇に人員を集中させることで、月間〇〇万円の利益改善を見込む」といった、具体的かつ実現性の高いアクションプランを経営者の口から説明することが重要です。

💡 リカバリー策②:「資金繰り表」を作成し、未来の安全を証明する

銀行が一番恐れているのは「融資したお金が返ってこないこと(会社の資金ショート)」です。
過去の数字である試算表に加えて、向こう半年〜1年間の現金の動きを予測した「資金繰り表」を作成しましょう。
「上半期は赤字ですが、下半期のこの月に大きな入金があり、資金は確実に回ります」という未来のキャッシュフローを数字で証明できれば、銀行は安心して追加融資の稟議を通すことができます。

【関連記事】法人税の支払いでキャッシュが消える?黒字倒産を防ぐ「納税資金」の賢い借り方・残し方
💡 リカバリー策③:決算書のお化粧ではなく「根本的な体質改善」

赤字を隠すために、経費を無理やり資産に計上するような粉飾(お化粧)は絶対にしてはいけません。銀行のシステムは過去のデータとの比較で、不自然な数字の動きをすぐに見抜きます。
やるべきは、売れ残っている不良在庫を思い切って処分して税金を減らす、滞留している売掛金を回収する、不要な経費(保険料の払い過ぎなど)をカットするなど、会社の無駄を削ぎ落とす「根本的な体質改善(財務改善)」です。

【関連記事】夏の「資金繰り悪化」を乗り切る!黒字倒産を防ぐ原因と3つの対策

まとめ|福岡市での中間試算表作成・銀行融資のご相談は武久税理士事務所へ

上半期が赤字だったとしても、それは「下半期に向けて経営を立て直すための早期警告(アラート)」として前向きに捉えましょう。
早急に正確な中間試算表を作成し、銀行へ自ら足を運んで現状と改善策を説明する誠実な姿勢こそが、ピンチをチャンスに変え、銀行評価を確固たるものにします。

「中間試算表を作りたいが、日々の経理が追いついていない」
「上半期の赤字を銀行にどう説明すれば融資が通るのか分からない」
「自社の試算表が、銀行から見てどう評価されるのかプロに診断してほしい」

このようなお悩みを抱える福岡市の経営者様は、ぜひお早めに武久税理士事務所へご相談ください。
単なる税金計算にとどまらず、銀行目線での厳しいチェックと、下半期の資金繰りを安定させるための実践的な財務アドバイス(CFO業務)をご提供いたします。

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