「初めての年末調整、正直なにから手をつければいいか分からない…」
「税理士から書類を渡されたけど、従業員にどう説明すればいいの?」
会社を設立して初めて迎える年末、あるいは従業員を雇って初めての冬。
多くの経営者様が「年末調整」という壁にぶつかります。
「ただの税金の計算でしょ?」と軽く考えていると、後から従業員とのトラブルや税務署からの指摘に発展しかねない、実はとても重要な業務です。
この記事では、福岡市中央区で多くのスタートアップ・中小企業を支援する武久税理士事務所が「そもそも年末調整とは何なのか?」という基本から、初心者が陥りやすいミスとリスク、そしてスムーズに乗り切るためのコツを、専門用語を使わずにわかりやすく解説します。
【30秒でわかる】そもそも「年末調整」ってなに?
一言でいうと、「給与から天引きしすぎた(または足りなかった)税金の精算」です。
会社員(従業員)の毎月の給与からは「所得税」が天引きされていますが、実はこの金額は「概算(だいたいの金額)」です。
生命保険料の控除や、扶養家族の増減などは、毎月の給与計算には反映されていません。
そのため、1年の終わり(12月)に正しい年収が確定した時点で、
- 本来払うべき税金(確定額)
- 毎月天引きしていた税金(概算額の合計)
この2つを比較し、「払いすぎていたら返す(還付)」「足りなければ追加で徴収する」という手続きを行います。
これが年末調整です。
会社にとっては、従業員に代わって正しい税金を計算・納税する義務があります。
初めてだとやりがち!年末調整の失敗が招く3つのリスク
「計算ソフトがあるから大丈夫」と思っていませんか?
実は、ソフトに入力する前の「情報収集」や「確認」でミスが起きやすく、それが意外なリスクにつながります。
① 従業員からの「信用」を失う(これが一番怖いです)
「社長、私の還付金、計算間違ってませんか?」
もし従業員からこう言われたとき、あなたは正しく説明できますか?
年末調整の結果は、従業員の「12月の手取り額」に直結します。
もし計算ミスで返ってくるはずのお金が少なかったり、逆に多く取りすぎてしまったりすると、「この会社、給与計算もまともにできないのか…」と、従業員は大きな不安を感じます。
お金のミスは、そのまま会社への不信感に直結してしまうのです。
② 会社が「身銭」を切ることになるペナルティ
もし計算ミスで税金を少なく納めてしまった場合、後日の税務署の調査で不足分を指摘されます。
このとき、すでに退職している従業員の分などは本人から回収できず、会社が自腹で不足分を支払うケースも少なくありません。
さらに、本来払う必要のない「延滞税」などの罰金も科せられる可能性があります。
③ 年始の「本業」がストップする
年末調整のミスが1月に発覚すると、悲惨です。
すべての計算をやり直し、役所への提出書類も作り直し、従業員への源泉徴収票も再発行…。
新しい年のスタートダッシュを切りたい重要な時期に、社長や経理担当者がバックオフィス業務に忙殺され、本業が手につかなくなる。
これが経営にとって最大のリスクかもしれません。
初めてでも慌てない!スムーズに終わらせる「3つの準備」
トラブルを防ぐために最も大切なのは、計算そのものではなく、事前の「段取り」です。
準備1:11月中に「いつまでに・何を出して」と宣言する
従業員に「書類書いておいてね」と渡すだけでは不十分です。
ギリギリになって「書き方が分からない」「証明書が見当たらない」と言われるのがオチです。
- 提出期限(例:11月30日まで)
- 必要な添付書類(保険料控除証明書など)
これらを11月上旬には明確に伝え、「遅れると12月の給与で税金の精算ができなくなります(自分で確定申告することになります)」と、ルールを周知しましょう。
準備2:今年の「大きな変更点」を確認する
税金のルールは毎年変わります。
特に今年は「年収の壁」対策などで、基礎控除などの金額や、扶養控除(特定親族特別控除など)のルールが大きく変わっています。
に伴い、従業員に書いてもらう書類(申告書)の様式も大幅に変更されています。
「去年と同じ書き方でいいや」と思っていると、古い用紙を使ってしまったり、計算ミスが多発したりします。
必ず最新の様式とルールを確認しましょう。
(※昨年の「定額減税」はありませんのでご注意ください)
準備3:従業員向けの「記入例」を用意する
申告書の様式が変わった今年は、従業員からの質問が増えることが予想されます。
「どこに何を書けばいいの?」という質問攻めに合わないよう、最新の「記入例(見本)」や「チェックリスト」を一緒に渡してあげましょう。
これがあるだけで、書類の不備や書き直しが激減します。
「正直、面倒くさい…」と思ったら?プロに頼るメリット
ここまで読んで「難しそうだな」「本業が忙しくて手が回らないな」と感じた方は、無理をせず税理士に任せることを検討してください。
特に創業期は、社長のリソース(時間)が最も貴重な資源です。
① 「正解」を調べる時間を節約できる
「この保険料は控除できる?」「この扶養家族は対象?」といった個別の疑問を、いちいちネットで調べる時間は膨大です。
プロに任せれば、丸投げでOKです。
② 法改正のミスをゼロにできる
今年のような大幅な改正も、プロなら完璧に対応します。
後から税務署に指摘されるリスクをゼロにできます。
③ マイナンバーの管理も安心
年末調整では、従業員やその家族の「マイナンバー」を扱います。
万が一社内で紛失したら大問題です。
セキュリティのしっかりした税理士事務所に預けてしまえば、情報漏洩のリスク管理も安心です。
まとめ:最初の年末調整こそ、確実にクリアしましょう
年末調整は、会社と従業員の信頼関係を守るための大切なイベントです。
ミスをして慌てるよりも、早めの準備でスムーズに乗り切り、気持ちよく新年を迎えましょう。
- 「初めてで何もわからない」
- 「従業員が増えて、自社でやるのが限界」
- 「今年の改正内容がよく分からない」
このようなお悩みをお持ちの福岡市の経営者様は、ぜひ一度ご相談ください。









